現物からの採寸・図面化や、1個からの製品製作が可能です。
3D CADによるデータ・図面作成、設計にも対応しています。
JMT皿バネ仕様チルベント特許登録品
JMT皿バネ仕様チルベントは、鋳造中にキャビティの温度とチルベントの温度に差が生じ、その結果発生する熱膨張によるチルベントの機能低下防止を目的に開発しました。固定ブロックが可動ブロックのPL面に適宜な押圧力を付勢し続けて密着する事で、一定の排気量が確保されるため、生産性が高いダイカスト作業が可能になります。
![JMT皿バネ仕様チルベント](../img/chillvent/img_01.jpg)
15t用から2250tまで、幅広い鋳造システムに対応
J.M.Tチルベントの採用によるメリット
- 鋳造作業の立ち上がり時間の短縮、高速オン!
- 鋳造開始から良品(鋳造の安定化)までのショット回数が減少。
- スクラップ率、不良率の大幅な低下
- アルミニウムの再生コストと酸化ロスが減少
金型設計時点でランナーとオーバーフローの体積節約化が可能
ゲート断面積に対するランナー断面積の安全率が下がり、
スムーズな鋳造作業が実現。
J.M.Tチルベントの採用により、従来20%以上の不良率でお悩みの「S社」では、
一気に不良率が0.3%以下となり、最終工程で行っていた全数気密検査を廃止した事例もあります。
- コスト計算例として・・・・・・・
- チルベントの取り付け費用を15万円(仮)
350tクラスで月産5000個、毎月1000個(16.67%)の不良品が出ていた場合。
鋳造費と再生費用で150円、1000x150=150,000円
1ヶ月でチルベントの投資費用を回収する事ができます。
さらに、金型寿命となる20ヶ月後までは毎月150,000円の利益が発生することになり、
合計150,000円x18ヶ月=270万円の利益になります。
JMT皿バネ仕様チルベントの特徴
特許登録品
弊社では皿バネ仕様真空バルブ、及びチルベントを4年前から開発し販売しております。
皿バネ仕様チルベントは優れた性能を備えた製品で、従来のチルベントに比べて、熱膨張差によるPL面のバリ対策において効果を発揮します。
大手企業にも採用いただいており、販売累計で500セットを超えました。
可動、固定ブロックが密着することで
- 鋳造製品の品質が一定。
- 中子に近いところにチルベントの設置が可能。
- フラッシュしない、よって真空仕様チルベントとしては最適である。
従来の問題点
従来の深さ0.1~0.15㎜のエアベントでは、鋳造充鎮時間内に金型と
スリーブ内のガスを金型から排気する能力が不足しています。
このため圧縮されたガスが溶湯の中に取り込まれて凝固してしまうため、
さまざまなな問題が発生します。
気体の流量をあらわすポアゾイユ(poiseuille)の公式(Q=kwtxx3/L)から、
排気量はベントの長さに反比例し、ベントの厚さの3乗に比例することが知られています。
仮に排気管の長さが同じなら、厚みを0.15(普通のベント)から
0.6(J.M.Tチルベント)の4倍にすれば、
排気量が64倍になることがわかります。
排気管の長さが2倍になったとしても32倍の排出能力が確保できることになり、
キャビティ内の空気やガスが確実に排出されて
鬆(ス)など発生しない良好な成型品が生産されます。
J.M.Tチルベントは、側面に合わせがない新しいタイプを開発しました。
従来の合わせがある、可動側のチルベントは、母型のPL面よりも合わせが下にあり、
可動・固定の入れ子に合わせがある金型は、合わせのずれ等によって母型を変形させたり、
PL面の下に細かなダストが溜まりやすく、排気性能を低下させる原因になり、
良好な鋳造製品が得られませんでした。
実現
- フクレやガスホール等の発生を解消
- 部分的な充鎮不足、湯ジワの発生を解消
- 細部の線・図・文字等の再現性向上
- 機械加工後の気密漏れを解消
- 製品内の鬆(ス)の解消